導入事例
BEMAC株式会社
安全教育から生活指導まで、外国人材の教育を動画ひとつに
BeTrainedで、現場の動画が母国語の教材に変わり、理解度まで確かめられるように
愛媛県今治市/船舶の総合電機メーカー
1,218名

BEMAC株式会社|船舶用電機メーカーが取り組む、外国人材教育の動画活用
愛媛県今治市の船舶用電機メーカー、BEMAC株式会社は、外国人材の採用拡大に向け、仕事の技術から日本での生活のルールまでを、言葉の壁を越えて教える方法を模索していた。動画教材はあったが、編集や多言語化の負担が大きく、毎月の安全会議も理解度を確かめられない「伝えて終わり」の状態だった。そこでBeTrainedを導入し、スマートフォンで撮影した動画を多言語化し、クイズも自動生成した。こうして、入社時の教育、生活のルール、毎月の安全教育の3つの場面で、112本の動画と490問のクイズを展開した。動画視聴後、初回のクイズでは約20%が不正解だったが、見えてきた理解不足をフォローすることで、最終理解度は96.3%まで高まった。
導入前の課題:動画教材はあった。足りなかったのは、編集する余裕と、母国語で届ける仕組みだった
BEMAC株式会社の最大の課題は、外国人材の教育だった。外国人労働者の採用拡大を見据え、日本特有の生活習慣や職場でのコミュニケーションといった文化的な側面まで含めて、言葉の壁を越えて効率的に教える方法が求められていた。BEMAC株式会社には当時、技能実習生と特定技能を合わせて170名の外国人材が在籍しており、採用は拡大予定であった。研修管理者の岡田氏は「技術の教育、マナーや生活の指導を含めて、かなりの労力がかかる」と話している。教育の対象が増えるなかで、この指導をどう効率化するかが、最重要の課題だった。
外国人労働者向けの動画教材は以前から制作していたが、編集の手間と多言語対応の難しさから、十分に活用しきれていなかった。映像などの視覚情報と、母国語での説明をあわせて学べる形にすることが、教育の質を上げる条件だった。
また、教育の「理解度」を確認する仕組みもできていなかった。月次の安全会議には通訳がの同席が必須で調整が難しい上、理解度の確認や教育した記録もひと手間かけないと残らない状況だった。
導入の経緯
そこでAI技術を用い、現場でスマートフォンで撮影した動画を多言語化できるBeTrainedを取り入れた。愛媛県デジタル実装加速化プロジェクトを通じて、2024年12月から活用を始めている。
現場で撮影した映像を多言語コンテンツ化してスマートフォンで学べる点、現場独自のコンテンツを作りやすい点が評価された。繰り返し視聴できるため、現場に入る前の事前確認の活用も期待された。
活用方法:3つの使い道、112本の動画、490問のクイズ
BEMACでは、現場で撮影した映像に母国語の音声と字幕を組み合わせ、外国人材に届けている。言葉だけでは伝わりにくい作業の手順や生活の決まりも、実際の映像を見ながら母国語で理解できる。動画は全112本で、使い道は大きく3つある。
1. 入社時の教育(40本)
外国人材が入社直後に学ぶ、仕事と会社生活の基礎だ。フックや腰道具、巻取装置といった安全装備の使い方、溶接・電線切断・結線などの技術に加え、給与明細や健康保険証、工数管理システムといった社内ルールまでを扱う。何度でも見返せるため、現場に入る前の確認にも使われている。
2. 生活のルール(59本)
最も本数が多く、全体の半分を占める。寮の部屋の使い方、ゴミ出し、洗濯機の使い方、自転車置き場など、日本で暮らすために必要なルールを網羅した。
3. 毎月の安全・防犯教育(13本)
月次の安全会議で扱う災害事例の共有や、防犯教育を動画にしている。新しい事例やルールが出るたびに追加しており、教材は今も増え続けている。
どの動画にもクイズが自動で生成されるため、管理者は場面を問わず、教えた内容が伝わったかを確かめられる。誰がいつ受講し、どこでつまずいたかは、管理画面にログとして自動で記録される。教育を「実施した」だけでなく「理解された」ことまで残せる点が、後述する安全会議の変化につながっていく。
導入効果:大幅な工数削減と、教育品質・コンプライアンスの両立
BeTrainedの導入により、これまで最大の障壁だった「多言語教材を作る手間」が劇的に解消された。さらに、教育効果の可視化とログの保存が可能になったことで、現場の安全とコンプライアンス体制が大幅に強化されている。
1. 手作業の挫折から、撮影→アップロードだけの『低コスト・自動化』へ
Before:本業を止めてまで、作れなかった
5分の動画を英語・ベトナム語の2言語の教材にする場合、撮影のあとに文字起こし、翻訳、音声作成、動画編集(字幕・音声の追加、タイミング調整)、理解度クイズの作成と翻訳が必要になる。手作業なら1本あたり約205分。今回の112本では約380時間、担当者が2ヶ月半近くつきっきりになる計算だ。本来業務を抱えた現場にとって、現実的な選択肢ではなかった。
After:撮って、アップロードするだけ
BeTrainedなら、1本あたり約30分。撮影、アップロード・生成されたクイズの承認作業で、多言語字幕・音声・クイズが生成される。撮影以外の編集工程は195分から7分へ、96.4%短縮される。

2. 「分かったつもり」をなくす。フォローアップで最終合格率96.3%を実現
Before:伝えるだけでなく、「伝わったか」を確かめることが次の課題だった
毎月の安全会議では、日本語での説明が中心となり、「外国人材一人ひとりにどこまで正確に伝わっているか」を測る仕組みがなかった。
After:見る → 確かめる → 声をかける → 理解する、のサイクルが生まれた
見る:母国語の動画で学ぶ
確かめる:視聴後すぐにクイズで理解度を測る
声をかける:つまずいた人がわかり、個別にフォローする
理解する:再受講・再テストで、全員が理解するところまで届ける
これまで存在しなかった「理解を確認し、取りこぼしを拾う」プロセスが、毎月の安全教育に組み込まれた。

安全会議の様子
3. 監査にも耐えうる「教育の証明」。記録が残ることで不安を払拭
「教育を誰がいつ受講し、どこまで理解したか」がシステム上に記録されるようになりました。 これにより、従来抱えていた「通訳不在で本当に伝わっているのか」「万が一の際、会社として正しく教育を実施したことを証明できるのか」という深刻な不安が解消された。外国人材を受け入れる企業として、教育成果を証明できるコンプライアンス体制が整った。

BEMAC株式会社 波方工場 電装本部 副本部長 岡田様
BEMAC株式会社 波方工場 電装管理部 電装工程管理課 牧様
お客様の声
造船や舶用工業の現場で共通して使える安全基準や、日本での生活ルール・マナーについては、業界全体でノウハウを共有していけたらと考えています。また、外国人材が来日する前の『母国にいる段階』から当社の教材で事前学習を進められることも、大きなメリットだと感じています。
さらに、本システムは『企業責任を果たした証明(エビデンス)』としても非常に有効です。地域社会のルールや労安法・ISOの要求事項など、私たちが教えるべき事項は多岐にわたります。これらを『いつ・誰に・どこまで教育したか』を記録として残せることは、企業のコンプライアンス遵守において重要です。
『学ぶ側は楽しく、管理する側は手間なく、教育の確かなエビデンスが自動的に残る』。これこそが、私たちが目指す理想の教育環境です。」波方工場 電装本部 副本部長 岡田様
これまでは通訳不在で伝達していたため、実習生が本当に理解しているのか、万が一の監査時に会社として教育を証明できるのかという不安がありました。BeTrainedを導入したことで、誰がどこを理解していないか、最終的にルールを正しく理解したかどうかのログが残せるようになり、教育成果を証明できる体制が整いました。
電装管理部 電装工程管理課 牧様
安全装備の正しい使用法を学ぶことで、工場内で作業する際の安心感が高まった
ベトナム国籍|技能実習生
家電製品の使い方や生活ルール(ゴミの捨て方、自転車の正しい駐車場所)に関する内容が、生活する上での安心に繋がった
ベトナム国籍|技能実習生
